CASEC(キャセック)とは?TOEIC・英検との違いや料金・特徴を比較して解説


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※本記事の料金・サービス内容は2026年8月時点で各公式サイトを確認をしてください。

CASEC・TOEIC・英検、自分の目的に合う英語テストは?

英語学習を続けていると、「現在の英語力を一度確認してみたい」「TOEICや英検を受験する前に実力を把握したい」と考えることがあります。

英語力を測る方法として広く知られているのがTOEIC® Listening & Reading Testや実用英語技能検定(英検®)ですが、オンラインで受験できるCASEC(キャセック)という選択肢もあります。

CASECは株式会社教育測定研究所が提供するオンライン英語テストです。公式サイトによると、2026年3月末時点で受験者数は353万人に達しており、20年以上の実績があります。個人受験では、申し込み後にオンラインで受験でき、終了後すぐに結果を確認できます。

ただし、CASEC、TOEIC L&R、英検は試験の目的や形式が同じではありません。そのため、単純にどれが優れているかではなく、「何のために英語力を測りたいのか」を基準に選ぶことが大切です。

この記事では、CASECを中心に、TOEIC L&Rや英検との違いを料金、試験時間、受験方法、結果の確認方法、活用目的などの共通した基準から比較します。

TOEICや英検の本番前に現在の実力を確認したい方や、英語学習の進捗を定期的に確認したい方は、それぞれの違いを把握するための参考にしてください。

CASEC(キャセック)

出典:CASEC公式サイト

CASECとは

CASEC(Computerized Assessment System for English Communication)は、株式会社教育測定研究所が提供する英語コミュニケーション能力判定テストです。

大きな特徴は、試験会場へ行く形式ではなく、インターネット環境を利用して受験できることです。

個人受験の場合、公式サイトで会員登録を行い、受験チケットを購入して受験します。クレジットカード決済の場合は支払い完了後にチケットが追加され、受験できる仕組みです。コンビニ決済では、支払いから受験可能になるまで時間がかかる場合があります。

また、CASECではCAT(Computerized Adaptive Testing:コンピュータ適応型テスト)の仕組みが採用されています。

これは受験者の解答状況に応じて出題する問題を変化させる方式です。全員がまったく同じ問題を順番に解く一般的なペーパーテストとは異なり、受験者の能力に合わせながら測定を進めます。公式サイトでは、この方式によって短時間で能力を測定できると説明されています。

CASECの特徴

CASECでは、主に次の4分野から問題が出題されます。

  • 語彙の知識
  • 表現の知識
  • リスニングによる大意把握
  • 具体情報の聞き取り

計60問で構成され、1000点満点です。受験時間の目安は約40~50分となっています。

特に、試験会場まで移動する必要がない点は、学習途中で英語力を確認したい場合に利用しやすい特徴です。

TOEIC L&R公開テストは指定された試験日に受験する形式ですが、CASECの個人受験ではチケットを用意したうえでオンラインから受験できます。

「資格試験の本番を受ける」というより、現在の英語力を把握して今後の学習計画を考えたい場合にも検討しやすいテストといえます。

TOEIC・英検の目安も確認できる

CASECのスコアレポートでは、CASEC自体のスコアだけでなく、TOEICや英検など他の英語試験との関係を参考にした目安を確認できます。

CASEC公式サイトでは、英検との関係について受験者データを利用した分析結果を公開しています。英検級との関係を分析したデータでは、条件に該当する17,112件が分析対象とされています。

そのため、たとえば「TOEICを受ける前に現在の実力を確認したい」「英検の受験級を検討する材料がほしい」といった用途にも活用できます。

ただし、CASECで表示される目安は、TOEICや英検を実際に受験して取得したスコア・級そのものではありません。

TOEICの公式認定証や英検の合格資格が必要な場合は、それぞれの試験を受験する必要があります。この点は、CASECとTOEIC・英検を比較するときに理解しておきたいポイントです。

CASECの料金

CASECの個人受験料金は、1回3,667円(税込)です。

1回受験するごとにチケット1枚が必要です。公式サイトでは、クレジットカードまたはコンビニ決済による購入方法が案内されています。

2026年8月26日時点では次の料金です。

項目内容
個人受験料金3,667円(税込)/1回
受験に必要なものCASECチケット1枚
支払い方法クレジットカード・コンビニ決済
結果確認受験終了後すぐ

料金や支払い方法は変更される可能性があるため、申し込み前には最新情報を公式サイトで確認してください。

CASECのおすすめポイント

CASECを検討する際に注目したいのが、受験までの手軽さと結果確認までの早さです。

オンラインで受験できる

個人受験では会場へ移動する必要がなく、受験環境を整えればオンラインで試験を受けられます。

公式サイトでは受験前に動作環境を確認するよう案内されているため、実際に申し込む前に使用予定の端末やインターネット環境が対応しているか確認しておくことが重要です。

約40~50分で受験できる

CASECの受験時間は平均約40~50分です。

TOEIC L&R公開テストはリスニング約45分・リーディング75分の合計約2時間で実施されます。2026年8月時点の公式案内でも、試験開始から終了まで2時間のスケジュールが設定されています。

試験の目的が異なるため時間だけで優劣を判断することはできませんが、「まず現在の英語力を確認したい」という目的では、CASECの所要時間は比較する価値のあるポイントです。

結果を受験後すぐ確認できる

CASECでは、受験終了後すぐにスコア結果が表示されます。

スコアレポートを出力できるほか、結果はマイページから確認できます。

本番の資格・検定試験を受験する前に現在の状態を確認し、その結果を今後の学習内容を考える材料にしたい場合にも利用できます。

学習状況を確認するために繰り返し利用できる

英語学習では、一度だけ実力を測るのではなく、一定期間学習した後にもう一度測定すると変化を確認しやすくなります。

CASECは個人で受験チケットを購入できるため、

「学習開始時に受験する」
「数か月学習する」
「もう一度受験して結果を比較する」

といった使い方も考えられます。

ただし、スコアは受験時の状況などによって変動する可能性があります。1回ごとの数字だけで判断するのではなく、学習状況を振り返るための一つの材料として利用するとよいでしょう。

CASECのキャンペーン・特典

CASECではキャンペーンなどが実施される可能性がありますが、内容や実施期間は時期によって異なります。

キャンペーンを利用したい場合は、申し込み時点で公式サイトの最新情報をご確認ください。

また、団体利用については、公式サイトで受験10回以上の場合に割引料金を用意している旨が案内されています。個人受験とは条件が異なるため、学校や企業などで利用する場合は団体向け案内を確認する必要があります。

CASECはどのような場面で利用しやすい?

CASECは、特に「現在の英語力を比較的短時間で確認したい場面」で検討しやすいテストです。

たとえば、TOEIC L&Rを初めて申し込む前に現在の英語力を確認したり、英検の受験級を考える際の参考情報を得たりする使い方があります。

また、独学で英語を勉強している場合、日々の学習だけでは自分の変化を客観的に把握しにくいことがあります。そのような場合に、一定期間ごとのレベルチェックとして利用する方法も考えられます。

一方、就職・転職などで英語力を提示する目的の場合は、提出先がどの資格・スコアを求めているかを事前に確認することが重要です。

CASEC公式サイトでは就職・転職時の英語力証明などへの活用を案内していますが、企業・学校・団体によって評価方法や提出条件は異なります。特定の資格やTOEICスコアなどが応募要件として指定されている場合、CASECがその代わりになるとは限りません。

CASECを検討するときの注意点

オンラインで受験できることはCASECの特徴ですが、受験環境の準備は必要です。

リスニング問題が含まれているため、音声を聞ける環境を用意する必要があります。また、受験前には公式サイトで動作環境を確認しておきましょう。

さらに、CASECとTOEIC L&R、英検では測定方法や試験目的が異なります。

CASECの結果に表示されるTOEICスコアや英検級はあくまで目安であり、TOEICの公式認定証や英検の合格証明書が発行されるわけではありません。

資格そのものが必要なのか、現在の実力を把握することが目的なのかを整理して選ぶことが大切です。

CASECのまとめ

CASECは、オンラインで受験でき、約40~50分で英語力を測定できるテストです。受験終了後すぐに結果を確認でき、TOEICや英検などの目安も表示されます。

そのため、

  • TOEICや英検を受験する前に現在の英語力を確認したい
  • 英語学習の進捗を定期的に確認したい
  • 試験会場への移動をせずオンラインで受験したい
  • 受験後すぐに結果を確認したい
  • TOEICや英検の目安を学習計画の参考にしたい

といった方にとって、比較検討しやすい選択肢の一つです。

一方で、TOEICや英検そのものの資格・公式スコアが必要な場合には、それぞれの試験を受験する必要があります。

TOEIC Listening & Reading Test

出典:TOEIC Program公式サイト(IIBC)

TOEIC L&Rとは

TOEIC Listening & Reading Testは、英語によるコミュニケーション能力を測定するTOEIC Programのテストの一つです。

リスニングとリーディングの2つのセクションから構成され、合否ではなくスコアで結果が示されます。

CASECもスコアによって英語力を確認するテストですが、受験方法には大きな違いがあります。

CASECの個人受験がオンラインで完結するのに対し、TOEIC L&R公開テストは決められた試験日に試験会場で受験します。公式サイトでは年間のテスト日程が公開され、受験地によって実施回数が異なると案内されています。

TOEIC L&Rの特徴

TOEIC L&Rでは、リスニング100問とリーディング100問の計200問に解答します。

試験時間は約2時間です。2026年8月時点では、午前実施の場合は10時20分から12時20分、午後実施の場合は15時から17時までが試験時間として設定されています。受付や試験説明などを含めると、会場に滞在する時間はさらに長くなります。

CASECの約40~50分と比較すると受験時間には差がありますが、両者は問題数や測定方法、利用目的が異なるため、試験時間だけで比較するのではなく、必要とする結果を基準に判断することが重要です。

TOEIC L&Rの料金

2026年8月26日時点のTOEIC L&R公開テストの受験料は、デジタル公式認定証のみを希望する場合7,700円(税込)、紙の公式認定証も希望する場合**7,810円(税込)**です。

受験者にはデジタル公式認定証が発行されます。

また、一定の条件を満たす再受験者にはリピート受験割引制度があります。適用条件や料金は受験時期によって変わるため、利用する場合は公式サイトで最新情報を確認してください。

TOEIC L&Rのおすすめポイント

TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの能力をスコアとして確認したい場合に検討できる試験です。

特に、学校や勤務先、就職・転職活動などでTOEIC L&Rのスコアを求められている場合には、CASECに表示されるTOEICの目安ではなく、実際のTOEIC L&Rを受験する必要があるかを確認しましょう。

一方、「本番のTOEICを受ける前に現在の英語力を確認したい」という段階であれば、CASECなど別のテストを事前チェックとして利用し、その後TOEIC L&Rを受験する方法も考えられます。

つまり、両者は必ずしも二者択一ではありません。

CASECで現在の状態を確認し、学習を進めたうえでTOEIC L&Rを受験するというように、目的を分けて活用することもできます。

※TOEIC®およびTOEIC® Listening & Reading Testの名称・商標に関する権利は各権利者に帰属します。

実用英語技能検定(英検)

出典:実用英語技能検定(英検)公式サイト

英検と

実用英語技能検定(英検)は、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する英語検定試験です。

英検では、1級から5級まで段階的に級が設定されています。2025年度からは準2級と2級の間に「準2級プラス」が新設されており、現在は1級、準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級、4級、5級から目標とする級を選択できます。

CASECやTOEIC L&Rがスコアによって英語力を示すのに対して、英検は受験する級を選び、合否によって結果が示される点が大きな違いです。

また、級によって異なりますが、読む・書く・聞く・話すという英語4技能を測定する仕組みが用意されています。

そのため、「現在の英語力を数値で確認したい」という用途だけでなく、「英検2級合格を目指す」といった明確な目標を設定して学習を進めたい場合にも検討できます。

英検の特徴

英検は級によって試験内容や難易度が異なります。

たとえば2級では、一次試験でリーディング・ライティング・リスニング、二次試験でスピーキングを測定します。

一方、CASECは語彙、表現、リスニングなどを中心としたオンラインテストであり、通常のCASECではスピーキング能力を直接測定するものではありません。

したがって、CASECと英検を比較するときは、「英語力テスト」という共通点だけでなく、何を測定する試験なのかまで確認する必要があります。

また、従来型の英検では、3級以上は一次試験に合格すると二次試験があります。2026年度も第1回・第2回・第3回の検定が設定されており、個人申込ではあらかじめ決められた日程で受験します。 (英検)

CASECのように、自分の都合に合わせてオンラインですぐに受験する形式とは異なります。

英検の料金

英検の検定料は受験級や受験会場によって異なります。

2026年度に個人で申し込み、本会場で受験する場合の検定料は以下のとおりです。

受験級本会場の検定料(税込)
1級12,400円
準1級10,400円
2級9,000円
準2級プラス8,600円
準2級8,400円
3級6,800円
4級4,600円
5級4,000円

一般受験者を受け入れている準会場では料金が異なり、対応している級も本会場とは異なります。たとえば2026年度の準会場では、2級6,800円、準2級プラス6,300円、準2級6,000円、3級4,900円などとなっています。

料金は年度や受験方法などによって変更される場合があります。申し込みの際は、必ず英検公式サイトで最新の検定料を確認してください。

英検のおすすめポイント

英検は、目標とする級を決めて英語学習を進めたい方が検討しやすい試験です。

「次は英検2級を目指す」「準1級合格を学習目標にする」といった形で具体的な到達目標を設定できます。

また、英検公式サイトでは、入試での活用や単位認定などに関する情報も提供されています。

ただし、学校や大学などによって対象となる級、CSEスコア、有効期間、利用条件などが異なる場合があります。入試等への利用を目的とする場合は、志望校などが公表している最新の要件を確認することが重要です。

CASECを英検前の実力確認に利用する方法もある

英検の受験を検討しているものの、「どの級を目標にすればよいか判断しにくい」という場合には、事前に現在の英語力を確認する方法があります。

CASECでは、結果に英検級の目安が表示されます。

ただし、ここで重要なのは、CASECの英検級目安と英検の合否は同じものではないという点です。

CASECで特定の英検級に相当する目安が表示されたとしても、その級への合格が保証されるものではありません。問題形式も異なるため、実際に英検を受験する場合は英検の出題形式に合わせた対策も必要です。

「現在地を確認するためにCASECを利用する」「目標を決めて英検対策を進める」というように、それぞれの役割を分けて考えると選択しやすくなります。

英検のキャンペーン・特典

英検は検定料や申込方法などが年度によって設定されています。

本記事では特定の期間限定キャンペーンを前提とした案内は行いません。申し込み時に利用できる制度などについては公式サイトをご確認ください。

なお、2026年度の英検(従来型)の検定料は2025年度から一律100円引き下げられています。 (英検)

英検はどのような場面で利用しやすい?

英検は、明確な級を目標として英語学習を進めたい場合に利用しやすい試験です。

特に、学校での英語学習と並行して資格取得を目指す場合や、入試などで英検の利用を検討している場合には、目的に応じた級を選択できます。

一方、「資格取得よりも、まず現在の英語力を知りたい」「TOEICや英検を受験する前にレベルチェックをしてみたい」という場合には、CASECのようなオンラインテストも比較対象になります。

試験の目的が異なるため、どちらか一方だけを選ばなければならないわけではありません。

英検を検討するときの注意点

従来型の英検は試験日程が決まっています。

2026年度も年3回の検定が設定されているため、希望する時期に受験できるかをあらかじめ確認しておく必要があります。

また、試験時間は級によって異なります。たとえば本会場の一次試験では、2級は14時10分の試験開始から16時05分の終了目安、準1級は10時から12時05分の終了目安となっています。入場や着席はさらに前の時間に設定されています。

CASECの約40~50分と単純比較はできませんが、受験に必要な時間や会場への移動も含めて検討するとよいでしょう。

CASEC・TOEIC L&R・英検を比較

ここまで3つの英語テストについて個別に確認しました。

それぞれ英語力を測定するという共通点がありますが、試験の目的、受験方法、所要時間、結果の示し方などには違いがあります。

特にCASECを検討している場合、「TOEICや英検の代わりになるのか」ではなく、自分が必要としているのは実力チェックなのか、それとも特定の試験・資格の結果なのかを整理することが重要です。

3つの英語テストの違いを一覧比較

比較項目CASECTOEIC L&R公開テスト英検(従来型)
主な結果1000点満点のスコア10~990点のスコア級ごとの合否・CSEスコア
主な測定内容語彙・表現・リスニングなどリスニング・リーディング級に応じて読む・書く・聞く・話す
受験方法オンライン指定会場本会場・準会場など
受験時期個人受験はオンラインで受験可能指定された公開テスト日原則として年度3回
所要時間の目安約40~50分試験約2時間級により異なる
料金3,667円(税込)/回7,700円(税込)から級・会場により異なる
結果受験終了後すぐ確認後日確認後日合否を確認
TOEIC・英検の目安表示あり――
向いている利用目的の例現在の英語力確認、学習進捗の確認TOEIC L&Rスコアの取得目標級の合格、資格としての活用

※2026年8月26日時点の公開情報をもとに整理しています。料金、試験日程、受験方法などは変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。CASECの個人料金は公式サイトで3,667円(税込)と案内されています。

この比較から分かるように、CASECはTOEIC L&Rや英検と競合する部分がある一方、利用目的には違いがあります。

たとえば、応募先から「TOEIC L&R○点以上」という条件を指定されているのであれば、CASECで表示されるTOEICの目安ではなく、指定されたTOEIC L&Rのスコアを取得する必要があります。

英検についても同様です。英検2級など特定の資格が求められているのであれば、CASECの英検級目安ではその資格を取得したことにはなりません。

一方、まだ本番の試験を受ける段階ではなく、現在の英語力を確認してから学習計画や受験目標を考えたい場合には、オンラインで受験できるCASECが比較候補になります。

CASECとTOEICの違いは?

CASECとTOEIC L&Rを比較する際に、まず確認したいのは受験目的です。

TOEIC L&Rでは、リスニングとリーディングの能力が10~990点のスコアで示されます。就職や転職、社内制度などでTOEIC L&Rのスコア提出を検討している場合には、提出先が定める条件を確認したうえでTOEIC L&Rを受験する必要があります。

一方、CASECは「現在の実力をチェックする」という目的でも利用しやすい設計です。

CASEC公式サイトでは個人受験について、チケット購入後に受験でき、結果もすぐに分かると案内されています。また、2026年3月末時点で累計353万人が受験したとされています。

そのため、たとえばTOEIC L&Rを受験する数か月前にCASECで現在の状態を確認し、その結果を参考に学習内容を検討するといった利用方法も考えられます。

CASECと英検の違いは?

CASECと英検では、結果の示し方に分かりやすい違いがあります。

CASECはスコア型であるのに対して、英検では受験する級を選択し、その級について合否が判定されます。

CASECでは英検級の目安を確認できるため、英検を受験する前の参考情報として利用できますが、CASECの結果だけで英検の資格を取得できるわけではありません。

また、試験形式にも違いがあります。

英検では級に応じてスピーキングを含む4技能を測定します。一方、通常のCASECは語彙・表現・リスニングなどを測定するテストです。

そのため、「英検の合格を目指しているので、本番に近い問題を解きたい」という場合は、英検公式サイトの過去問などを利用して試験形式への対策を行う必要があります。

一方で、「どの級を目標にするか考えるために、まず現在の状態を確認したい」という段階では、CASECをレベルチェックの一つとして検討できます。

CASEC・TOEIC・英検の選び方

3つのテストから選ぶ際には、知名度や料金だけを見るのではなく、受験後にその結果を何に使いたいのかから考えると整理しやすくなります。

現在の英語力をオンラインで確認したい場合

試験会場へ出向く前に、自宅などから現在の英語力を測定したい場合はCASECが候補になります。

CASECは個人でオンライン受験でき、試験時間は約40~50分です。

特に、本格的な資格試験を申し込む前のレベルチェックや、英語学習を一定期間続けた後の進捗確認などに利用しやすいでしょう。

CASECの個人受験料金は3,667円(税込)で、受験終了後すぐに結果を確認できます。

TOEIC L&Rの公式スコアが必要な場合

学校、勤務先、採用選考などでTOEIC L&Rのスコアが指定されている場合は、指定された条件を満たすTOEIC Programの試験を受験することが基本となります。

CASECの結果に表示されるTOEICの目安は、TOEIC L&Rを実際に受験して取得したスコアそのものではありません。

この違いを理解したうえで、CASECを事前の実力確認に利用するのか、最初からTOEIC L&Rを受験するのかを検討するとよいでしょう。

英検の資格取得を目標にする場合

英検○級の取得を目標としている場合は、英検の受験が必要です。

特に入試等で利用する場合には、必要な級だけでなくCSEスコアなどの条件が設定されているケースもあるため、利用予定の学校が公表する情報を確認してください。

CASECは、その前段階で現在の英語力を確認し、目標とする級を検討するための参考として利用する方法があります。

定期的に英語学習の成果を確認したい場合

独学では、学習を続けていても「どの程度変化したのか」が分かりにくいことがあります。

その場合は、一定期間ごとに英語力を測定し、過去の結果と比較する方法があります。

CASECは個人で繰り返し受験できるため、定期的なレベルチェックにも利用できます。

ただし、毎回のスコアが学習量に比例して上昇するとは限りません。受験時のコンディションや測定誤差なども考慮し、一度の結果だけで学習成果全体を判断しないことが大切です。

英語力テスト選びで注意したいポイント

英語テストを選ぶときに起こりやすいのが、目的と試験の特徴が一致していないケースです。

たとえば、「短時間で受験できる」という理由だけでCASECを選んでも、提出先からTOEIC L&Rの公式スコアを指定されていれば目的を満たせない可能性があります。

反対に、単純に現在のレベルを確認したいだけであれば、最初から資格取得を目的とした試験だけに絞る必要はありません。

受験前には、少なくとも次の点を確認しておくと選びやすくなります。

  • 英語力を測ること自体が目的なのか、資格・公式スコアが必要なのか
  • リスニングやリーディングだけでなく、スピーキングなども測定したいのか
  • 試験会場で受験したいのか、オンライン受験を希望するのか
  • 受験に確保できる時間はどの程度か
  • 結果をいつまでに必要としているか
  • 学校や企業など提出先から指定された試験があるか
  • 継続的なレベルチェックとして利用する予定があるか

特に就職・転職や入試などに利用する場合は、自己判断で「同等の資格として使える」と考えず、提出先の要件を確認することが重要です。

CASECを受験する前に確認しておきたいこと

CASECを英語力チェックに利用する場合は、料金や試験時間だけでなく、受験環境や結果の扱いについても確認しておくことが大切です。

受験予定の端末で動作環境を確認する

CASECはオンラインで受験するため、受験前に利用予定の端末が推奨環境を満たしているか確認しましょう。CASEC公式サイトでも、個人受験の前に使用するパソコン等の端末で受験できるか動作環境を確認するよう案内されています。

試験当日になって端末や音声などの問題に気付くことを避けるためにも、事前確認を済ませておくと安心です。

CASEC公式サイトはこちら

TOEIC・英検の目安は本試験の結果とは異なる

CASECをTOEICや英検の受験前に利用する場合、特に理解しておきたいのがスコアの扱いです。

CASECで確認できるTOEICや英検の目安は、TOEIC L&R公開テストを実際に受験して取得したスコアや、英検を受験して取得した級そのものではありません。

そのため、「応募先からTOEIC L&Rのスコア提出を求められている」「入試で英検○級が必要」といった明確な条件がある場合は、その条件として指定されている試験を受験する必要があります。

CASECは、本番前の現在地を把握するための材料として利用する方法と、本試験で必要なスコア・資格を取得することを分けて考えると分かりやすいでしょう。

目的別に見るCASEC・TOEIC・英検の選択例

英語テストは、それぞれ利用目的が異なります。

ここでは、どのような場合にどのテストを検討しやすいのかを具体的に整理します。

TOEICを初めて受験する前に実力を知りたい

「TOEICを受けてみたいものの、現在どの程度の英語力があるのか分からない」という場合は、事前のレベルチェックとしてCASECを利用する方法があります。

CASECはオンラインで受験でき、結果を受験後すぐに確認できます。過去のスコアについても、マイページから確認できます。 (CASEC)

CASECで現在の状態を確認した後、

CASECを受験 → 結果を確認 → 学習内容を検討 → TOEIC L&Rを受験

という流れで利用することもできます。

一方、すでにTOEIC L&Rの受験日が決まっており、本番と同じ問題形式に慣れることが目的なら、TOEIC公式問題集やサンプル問題などを利用した対策も必要です。

CASECだけでTOEIC L&Rの出題形式への対策が完結するわけではない点には注意しましょう。

英検の受験級を考えたい

英検を受験したいものの、どの級から挑戦するか迷っている場合にも、現在の英語力を確認する方法の一つとしてCASECを利用できます。

CASECでは英検級の目安を確認できるため、受験級を考える際の参考情報になります。

ただし、英検では級によってリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングなどが測定されます。CASECの結果だけで合格可能性を断定することはできません。

CASECで目安を確認した後は、希望する英検級の過去問などにも取り組み、実際の出題形式との相性を確認するとよいでしょう。

独学の成果を定期的に確認したい

英語を独学していると、単語数や勉強時間は記録できても、英語力そのものがどの程度変化したのか判断しにくい場合があります。

そのような場合は、一定期間ごとに同じテストを受験し、結果の推移を見る方法があります。

CASECでは過去のスコアをマイページから確認できるため、以前の結果と比較しながら学習状況を振り返ることができます。

ただし、スコアには変動も考えられます。「前回より点数が下がったから英語力が落ちた」などと一度の結果だけで判断するのではなく、各分野の結果や学習内容とあわせて確認することが大切です。

就職・転職活動で英語力を示したい

就職・転職活動で利用する場合は、企業側がどの試験を評価・指定しているかを先に確認しましょう。

CASECの利用規約では「CASEC OFFICIAL SCORE REPORT(履歴書貼付用)」等のスコア証明書について、スコア有効期限を2年間としています。

一方、TOEIC L&R公開テストでは、企業や大学などへのスコア提出に利用できる仕組みが用意されています。公開テストのデジタル公式認定証は受験者全員に発行され、公式サイトでは大学・企業等へのスコア提出についても案内されています。

したがって、就職・転職活動で利用する場合には、「履歴書に書けるか」という点だけではなく、応募先がどのテストや証明方法を認めているのかを確認することが重要です。

CASECに関するよくある質問

CASECとはどのような英語テストですか?

CASECは、株式会社教育測定研究所が提供するオンライン英語コミュニケーション能力判定テストです。

CAT(コンピュータ適応型テスト)を採用しており、受験者の解答状況に応じて出題内容が変化します。

個人受験ではオンラインで申し込み・受験ができ、試験終了後すぐに結果を確認できることが特徴です。

CASECの受験時間はどのくらいですか?

CASECの受験時間の目安は約40~50分です。

TOEIC L&R公開テストはリスニングとリーディングを合わせて約2時間であるため、所要時間には違いがあります。

ただし、測定内容や問題数、試験の目的が異なるため、受験時間だけでどちらが適しているかを判断するのではなく、利用目的を踏まえて比較しましょう。

CASECの料金はいくらですか?

個人向けCASECの受験料は、2026年8月時点で1回3,667円(税込)です。

料金は変更される場合があるため、実際に申し込む際はCASEC公式サイトで最新情報を確認してください。

CASECはTOEICの代わりになりますか?

利用目的によって異なります。

現在の英語力を確認したり、TOEIC L&R受験前の学習目標を考えたりする目的では、CASECを参考にできます。

一方、企業や学校などからTOEIC L&Rの公式スコアを指定されている場合、CASECに表示されるTOEICの目安をそのまま代用できるとは限りません。

TOEIC L&R公開テストでは10~990点のスコアが示され、デジタル公式認定証も発行されます。2026年度の日程では、デジタル公式認定証は試験日から19日後に発行される予定です。

必要な証明方法を提出先に確認してから試験を選びましょう。

CASECで英検の級は取得できますか?

CASECを受験することで英検の級そのものを取得することはできません。

CASECでは英検級の目安を確認できますが、英検の資格を取得するためには、公益財団法人 日本英語検定協会が実施する対象の試験を受験し、所定の基準を満たす必要があります。

英検受験前のレベルチェックと、英検そのものの資格取得は分けて考える必要があります。

CASECの結果はすぐ分かりますか?

CASECでは、テスト終了後に結果を確認できます。

また、個人受験者はマイページの「過去のスコアを確認する」から過去のCASECスコアを確認できます。

結果を確認してから次の学習内容を考えたい場合には、利用しやすい仕組みといえるでしょう。

CASECは何度も受験できますか?

個人受験では、受験チケットを購入して繰り返し受験することができます。

そのため、学習開始時と一定期間学習した後など、時期を分けて受験する使い方も考えられます。

ただし、受験回数を増やすこと自体が英語力向上につながるわけではありません。結果を確認し、弱点や学習内容を見直す材料として活用することが重要です。

CASECのスコアに有効期限はありますか?

CASECの利用規約では、スコア有効期限は2年間と定められています。「CASEC OFFICIAL SCORE REPORT(履歴書貼付用)」などのスコア証明書にも利用可能な期限日が明記されます。

また、規約ではマイページでのスコア履歴の無料閲覧期限は4年間とされています。履歴書などへの利用を考えている場合は、有効期限にも注意しましょう。

CASECとTOEICではどちらを受ければよいですか?

どちらが適しているかは目的によって変わります。

現在の英語力をオンラインで確認したい場合や、TOEIC L&Rを受験する前のレベルチェックをしたい場合はCASECを検討できます。

一方、学校や企業などからTOEIC L&Rの公式スコアを求められている場合は、TOEIC L&Rの受験を検討する必要があります。

なお、2026年8月26日時点でTOEIC L&R公開テストの公式サイトに掲載されている受験料は7,810円(税込)です。

「CASECかTOEICか」と二者択一で考えるだけでなく、CASECで現在地を確認してからTOEIC L&Rに進むという使い分けもできます。

CASEC・TOEIC・英検は目的に合わせて比較しよう

CASEC、TOEIC L&R、英検はいずれも英語力を測るために利用できますが、それぞれ試験形式や結果の示し方、利用目的が異なります。

CASECは、オンラインで受験でき、約40~50分で現在の英語力を確認できることが特徴です。受験終了後すぐに結果を確認できるため、TOEICや英検を受験する前の実力チェックや、英語学習の進捗確認などに利用できます。

TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの英語力を10~990点で測定します。企業や大学などへのスコア提出に利用する仕組みもあり、TOEIC L&Rの公式スコアが必要な場合には実際の試験を受験することが重要です。

英検は級ごとに目標を設定でき、級によって読む・書く・聞く・話す力を測定します。英検の資格取得や、入試などでの活用を目的とする場合には、必要な級やスコアなどの条件を確認して受験しましょう。

今回想定しているような、TOEICや英検の本番前に現在の英語力を確認したい方にとっては、CASECは有力な選択肢の一つです。

特に、

  • オンラインで英語力を確認したい
  • TOEICや英検を受験する前に現在地を把握したい
  • 約40~50分で受験できるテストを探している
  • 受験後すぐに結果を確認したい
  • 独学の進捗を定期的に確認したい

といった目的がある場合は、CASECの特徴と利用目的が合っているか確認してみるとよいでしょう。

一方、TOEIC L&Rの公式スコアや英検の資格が必要な場合には、それぞれの試験を受験する必要があります。

「どのテストが優れているか」ではなく、何を測り、その結果を何に利用したいのかを基準に比較することが、自分に合った英語テストを選ぶポイントです。

料金や受験環境、サービス内容は変更される場合があります。CASECを検討する際は、申し込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。


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